医療系で大学院に行く人は1割程度です。(平成20年度学校基本調査、平成19年度大学院活動状況調査より)
医療系は修士課程に進学しなくても就職先に困ることはありません。
就職に影響しないのに、なぜ医療系大学院に進むのか理由とメリット・デメリットを紹介します。
- 医療系大学院進学に悩んでいる人
- 大学院のメリット、デメリットを知りたい人
大学院に進む理由
医療系大学院に進む理由は大きく分けて4つあります。
- 研究
- 国家資格不合格&就職浪人
- 就職したくない
詳しく説明していきます。
研究

研究がしたい!!これが1番の理由です。
医療系大学でも大学4年に卒業研究がカリキュラムに含まれています。
卒業研究では学会に参加する研究室もあり、研究に触れる機会が多くなります。
卒業研究の活動を通して、研究に興味を持ちさらに深めていきたいと思った学生が進学の道を選びます。
臨床現場に出てから、仕事の中で研究に興味が湧いて社会大学院生として進学することも可能です。(対応していない大学もあるので調べてから受験しましょう。)
国家試験&就職浪人
医療職は国家試験合格が必須になります。合格しないと大学を卒業できても就職はできません。
また国家試験に合格しても、稀に就職浪人が出ます。
そういった学生の中から、研究に興味があれば大学院進学という道があります。
在学期間に国試合格と就職と修士取得を目指す形になります。
国家資格合格を機に就職する学生もいますので比較的自由な選択ではないでしょうか?
就職したくない
働くって大変ですよね。
一部の院生は学生でありたい!と思って進学する人もいるでしょう。(あまり良くない理由ですね。)
大学院へ進学するメリット・デメリット

メリット
- 企業への就職に有利
- 若干給料が良くなる
- 学会発表に困らない
- 大学教員への道ができる(博士取得が必須)
就職
企業就職を希望するなら大学院卒が明らかに有利です。
また大病院であればあるほど大学院卒の学生を求めている場合もあります。(病院による)
給料
若干ですが学部卒より多い傾向です。大病院ほど、しっかりとインセンティブをつけている印象です。実際、私も同期入社の技師とは基本給が違います。
学会発表
就職してからも学会参加し発表することがあります。すでに大学院で経験しているので、準備から発表までの過程を知っているおかげでストレスなく発表に挑めます。
大学院教員
大学教員になるためには博士号取得が求められます。
まずはその第一歩として修士号の取得が必須となります。修士、博士課程の中で研究のノウハウを身につけてください。
デメリット
- 大学院卒を求めていない病院も多くある
- 臨床技術が同年代より低くなってしまう
- 授業料がかかる
技術が全ての業界です。一部の病院では高学歴を求めていないところもあり、就職の幅が狭まることがあります。臨床経験がどうしても少なくなってしまうので技術が同年代よりなく、比較されがちです。
なんといっても学ぶためにはお金が必要です。国家試験のためにバイトを辞めている学生も多いので、親と相談して決めましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
大学院を出てからの就職でも、自分の努力次第でいくらでも学部卒に追いつけます。技術面はなんとかなりますが、研究をするというスキルは大学院でしか掴めません。
学部卒業後すぐでも社会人になってからでも大学院には行けます。院生生活は大変ですが、興味が湧いたら挑戦していきましょう。
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