マラソン大会の日に生理来るな!!って思っている女性ランナーは多いのではないでしょうか?
そんな願いも虚しく、定期的に来る生理とマラソン大会の日がかぶってしまったという方いるのではないでしょうか。
実際、私も直近では名古屋ウィメンズマラソン2021の前日に生理の気配がし、当日見事に生理1日目となりました。
過去にも同じ経験があり、いろいろな対策を行なってきました。
女性ランナー必見!マラソン大会の生理対策を紹介していきます。
生理対策
- 生理周期の把握
- ピル
- スポーツ用生理用品
- 鎮痛剤
生理周期の把握
レースの半年前から生理周期を把握していれば、生理不順ではない限りほぼ正確に生理予定日が算出されます。
まずは生理日の把握から始めましょう。アプリを使うと排卵日や数ヶ月後の生理開始日が予測されるので使いやすいかと思います。
- ルナルナ
- Flo
- ラルーン
- ヘルスケア(iPhone)
- Garmin Connect(←ガーミン使用者にはおすすめ)

私はiPhoneユーザーなのでヘルスケアを使っています!
ピル
大会の日に生理日に重なることが事前にわかっていれば「ピル」で生理日をずらすことも検討してもOK。
ただし、ピルの使用には注意点があります。
- 産婦人科へ受診(ずらしたい生理周期の1ヶ月前までに)
- Webで購入(Web or 電話診察あり)
- 生理周期の把握(飲み始めのタイミングを指導するため)
- 受診料は自費
- 副作用が人によって様々
- 成功率は100%ではない
生理周期をずらすためのピルは産婦人科への受診もしくは、Webで購入するために医師のWebか電話での診察が必要です。
病院受診タイミングとして、大会の1ヶ月程度前までには受診しておく必要があります。
自費で2000〜3000円程度だと思いますが、薬を飲む期間と処方される薬の種類によって変わりますので医療機関にお問い合わせください。
ピルには副作用があります。
- 吐き気
- むくみ
- 頭痛・腹痛
- 血栓症(喫煙者は要注意)
- 不正出血
- 抑うつ症状
- 眠気

私は中容量ピルが処方され強い副作用が出ました。吐き気、腹部膨満感、便秘などありました。(その時のマラソンは途中で気分が悪くなりDNF)
ピルを飲み慣れていない方は慎重に選択してください。
スポーツ用生理用品
生理用品はスポーツ用のナプキン(タンポン)、ショーツや吸水サニタリーショーツを利用するといいです。
通常時のものよりしっかりとしたナプキン、ホールド力のあるショーツを使うことで漏れの心配がなくなります。ナプキンはスポーツ用だと擦れや蒸れに強くできているので安心して装着できます。
抵抗なければタンポンも利用するとより安心して走れます。
鎮痛剤
生理痛がひどい時は鎮痛剤を使用しましょう。
鎮痛剤使用は胃腸への負担が大きくお勧めできませんが、どうしても生理痛で動けなくなるタイプの方は躊躇せず使用しましょう。
おすすめ対策グッズ
スポーツ用ナプキン
ナプキンは日常生活で使用するものではなく、スポーツ用のナプキンを使いましょう。スポーツ用のナプキンは汗に強く、擦れにくく、ズレにくくできています。
おすすめはソフィー スポーツナプキン
長時間用よりフィット感があるので、日常生活の中でも活躍します!羽あり、羽なしとも販売されていますのでお好みの方を使ってください。
サニタリーショーツ
ナプキンと相性がいいのは専用のサニタリーショーツです。普通の下着よりナプキンの粘着がよくできているのでサニタリーショーツをおすすめします。
日常用と比べ、スポーツ用のサニタリーショーツは吸汗速乾性を兼ね備えているため、汗をかいても安心!冬の汗冷えの心配もありません。
吸水サニタリーショーツ
水分を吸収する機能を備え付けた生理用ショーツが近年販売され始めました。25〜50mlの経血を吸収できる吸収体を備えており、経血の漏れ防止用のショーツです。
基本はナプキンの着用が推奨されていますが、生理初日や量が少なくなってきた生理後半部分ではナプキンをつけずに過ごすことができます。
マラソンの日が量の少ない時期の時はナプキンをつけなくてもいいので、ズレや股擦れがなく重宝します。
デメリットは手洗いなのでお手入れが面倒臭い…
ワセリン
ワセリンは長距離のランニングの時、衣類との擦れ防止に必須アイテム!
ショーツやナプキンと皮膚の擦れは専用のものを使っても起こります。
擦れ防止のためにワセリンをショーツやナプキンと接する部分に多めに塗りましょう。
塗っておかないと、レース後のお風呂やシャワーで痛い思いをしますので、生理でなくとも絶対に塗りましょう!!
せい体験談
生理1日目のウルトラマラソン(村岡ダブルフルウルトラランニング100km)
村岡ダブルフルウルトラランニング大会当日の朝に生理になりました。
レースは累積標高3,300mの100kmです。
大会レビューは、「【参加レビュー】西の横綱・村岡ダブルフルウルトラランニング100km」で紹介しています。
- スポーツ用ナプキン2枚
- 皮膚保護クリーム
- 鎮痛剤
生理が始まってすぐだったこともあり、起きてすぐ鎮痛剤を飲みスポーツ用ナプキンをつけてレースに挑みました。ナプキンと皮膚が当たる部分にはウルトラ用に購入していた皮膚保護クリームとして「Protect J1」をしっかりと塗りこんでおきました。
特に腹痛を感じることはありませんでしたが、生理の時の症状として強く出る眠気がレースの序盤で出てきました。眠気に対しては、周りのランナーと話しながら走ることでなんとか解決。
60km地点で、汗でナプキンがずれてきてしまったのでトイレで交換しました。交換時に保護クリームを再度塗りました。
鎮痛剤は、1回目の鎮痛剤を飲んでから6時間を過ぎた50km地点で再度服用しました。特に痛みはありませんでしたが、ウルトラの筋肉痛対策として飲みました。
トイレへはレース中に3回行きましたが、100kmのレースでは2〜3回行くことが多いため生理だからと言った訳ではなく通常通りの回数でした。
結果的に、特に皮膚の擦れもなく経血漏れもなく100km完走することができました。
生理2日目のフルマラソン(福岡マラソン2023)
福岡マラソンでは、前日に生理になりました。ということで最も出血量の多い2日目がレースの日となりました。
- スポーツ用ナプキン1枚
- タンポン(普通の日用)
- 皮膚保護クリーム
- 鎮痛剤
- サニタリーショーツ
レース当日の朝ごはんの時に鎮痛剤を飲み、サニタリーショーツ+タンポン+スポーツ用ナプキンで対応しました。
皮膚保護クリームは約4時間程度のレースであったため「ワセリン」を使用しました。タンポンを使用していたことで特に経血漏れを感じることがありませんでした。また皮膚の擦れもほぼありませんでした。
トイレへは腹痛で1回立ち寄りました。生理期間の前半はお腹が緩くなりがちなのが原因です。生理痛は鎮痛剤のおかげで特に感じることはありませんでした。
レース終了後にすぐ鎮痛剤を追加することで生理痛は回避しました。
生理中も快適ランニングを…
女性ランナーの生理対策を紹介しました。
生理はしっかりと対策することで、大会を乗り切ることができます!
生理中だと自分の最高の走りはできないかもしれませんが、対策をしっかりとしてそのときのコンディションで100点満点の走りをしましょう。