ランニングを始めて、フルマラソンを何度か経験し慣れてくると一度は興味が湧くウルトラマラソン。フルマラソンで使えるランニングウォッチでもウルトラマラソンにもなると制限時間が14時間前後となり、バッテリーがもたないものも出てきます。
3年前に購入したGarmin ForeAthlete245が8時間程度しかもたなくなりました。(スペック上では20時間)
ランニングウォッチは比較的高く、簡単に買い換えるのが難しいのもあるかと思います。ランニングを本格的に始めるとシューズやウェア、大会のエントリー代(2万円前後)と想像以上にお金がかかります。
この記事では、3万円台で購入できるウルトラマラソンでも使えるランニングウォッチを3つ紹介します。紹介するものはすべて、これからウルトラマラソンに挑戦するにあたり購入検討したランニングウォッチから厳選しました。
ウルトラマラソンに必要なスペック
今回、ウルトラマラソンの定義は100kmまでとします。ウルトラマラソンで必要なスペックは次の通りです。
- GPSモード15時間以上(理想は20時間以上)のバッテリー容量
- 防水機能
- 視認性がいい
- 心拍数計測
GPSモードで15時間以上(理想は20時間以上)のバッテリー容量
ウルトラマラソン100kmの制限時間は13〜15時間の大会が多くなってます。制限時間内は確実にバッテリーが持つランニングウォッチを選択しておくと安心です。
大会 | 制限時間 |
---|---|
チャレンジ富士五湖 | 14時間 |
飛騨高山 | 14時間 |
丹後 | 14時間 |
サロマ湖 | 13時間 |
四万十川 | 14時間 |
防水
マラソン大会は台風直撃などではない限り基本的に雨天決行です。さらに市民ランナーだと100kmで10時間以上の雨に耐えられる防水機能が必要です。
視認性がいい
またウルトラマラソンはスタート時間が日の出、制限時間は日暮れともなると周囲光の変化により時計の視認性も変化してきます。100kmの長丁場ともなると、時計が見づらいという小さなストレスでも疲れを感じます。
心拍数計測
ウルトラマラソンは非常に長丁場になるスポーツです。心拍数により身体の疲労度やペース調整をすることが可能です。ウルトラマラソンでは最大心拍数の70〜80%の心拍数を超えないペース(会話ができる程度)が最適だという記事もあります(RUNNETより)
3万円程度で購入できるランニングウォッチ
先ほど解説した、必要なスペックの条件を満たして3万円台で購入できるランニングウォッチを3種類紹介します。
Garmin Forrunner165 | COROS Pace3 | POLAR Pacer | |
公式サイト価格 | ¥39,800 | ¥33,000 | ¥34,980 |
重量(g) | 39 | 30〜39 | 40 |
ディスプレイサイズ(インチ) | 1.2 | 1.2 | 1.2 |
GPS | GPS GLONASS Galileo みちびき | GPS GLONASS Galileo みちびき Beidou QZSS | GPS GLONASS Galileo みちびき |
マルチGNSS対応 | ○ | ○ | △ (GPS+その他の2種類組み合わせ) |
地図機能 | ◯ | ○ | × |
防水性 | 50m防水※ | 50m防水※ | 50m防水※ |
バッテリー | GPS:19時間 通常:11日 | GPS:38時間 通常:24日間 | GPS:35時間 通常:7日間 |
心拍計 | ○ | ○ | ○ |
※50m防水:水仕事や水泳に耐えられるレベル
Garmin Forerunner165
Garminとは
Garminはアメリカで1989年に創立したGPSメーカーで、航空、海洋、自動車産業のGPSを開発しています。GPSの精度に定評があります。日本ではランニングウォッチのシェアNo.1ブランドです。
Forerunner165の概要
Forerunner165はGarminの中ではエントリーモデルの位置付けですが、心拍や呼吸数、睡眠などのライフログも取得できます。地図が取り込めたり、Garmin Payも使用でき、Garminの中では高コスパランニングウォッチです。音楽対応のモデル(¥44,800)もあります。
最もシェアがあるため1番無難!とりあえずGarminを選んでおけば間違いなし!
COROS Pace3
COROSとは
COROS(カロス)はアメリカで2014年に創立したスポーツウォッチの新興メーカーです。稼働時間や特許取得のアンテナテクノロジーなど追求により、GPSウォッチ界で脚光を浴びています。男子マラソンの世界記録保持者のキプチョゲ選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートが使用しています。
Pace3の概要
3万円弱でありながら、地図も取り込めるためトラック、ロード〜トレイルランまでランニング全般に特化したランニングウォッチです。またナイロンバンドで30g、シリコンバンドで39gとランニングウォッチの中でも最軽量ですが、バッテリー容量はGPSモードで38時間とパワフルな時計です。マルチGNSSに対応しているため、GPS精度もGarminと同等です。2023年現在、最も高コスパなランニングウォッチです。
Garminに固執しない、ランニングでいろいろな種目に挑戦したい人にはCOROSがベスト!通常モードで20日も持つので充電がめんどくさい人にピッタリ!
POLAR Pacer
POLARとは
POLAR(ポラール)は1977年にフィンランドで創立された心拍計のブランドです。心拍測定に定評があります。日本では女子マラソンの高橋尚子さんが使用していることが有名です。
Pacerの概要
PacerはPOLARのランニングウォッチの中でも軽量(40g)、薄く(厚さ11.5mm)、バッテリーが長時間であることが特徴です。昨日はランニングに特化した基本機能が搭載されています。さらに心拍計の会社の強みを活かし、心拍解析による身体のコンディションを把握してくれます。さらに睡眠や栄養補給に関するライフログ解析も他のメーカーに比べ詳細に解析してくれます。
最もスタイリッシュで日常使いもしやすい時計です。心拍やライフログを重要視している方にはピッタリ!
まとめ
この記事では、3万円程度のウルトラマラソンでも使えるランニングウォッチを紹介しました。「Garmin」「COROS」「POLAR」ともに性能的にはほぼ同等なのでどのランニングウォッチを選択してもいいでしょう。デザイン、機能から自分に合うランニングウォッチを選択してください。