North ONTAKE Marathon 2025 に参加してきました。御嶽山の雄大な自然に囲まれたコースは、景観が魅力の大会です。また、アップダウンが繰り返され、累積標高約3,000 m(111 km)の難コース設定は国内のウルトラマラソンのかでもでも最高峰です。本記事では、レース当日の雰囲気やコースの特徴、装備・補給の工夫、そして完走までのリアルな体験を詳しくレビューします。
North ONTAKE Marathon2025

大会概要
- 開催地: 岐阜県下呂市
- 開催日程: 2025/10/12(日)
- 募集人数: ウルトラ111km 300人, フル 200人
- 制限時間: ウルトラ111km 15時間, フル 7時間
- 費用: ウルトラ111km ¥20,000,フル ¥15,000
- エントリー: スポーツエントリー, e-moshicom(2025年度は3/1〜7/31)
- 受付: きこちゃんスタジアム(受付は大会当日のみ)
- スタート:きこちゃんスタジアム
- ゴール: ウルトラ きこちゃんスタジアム、フル 御嶽濁河高地トレーニングセンター
- 参加賞: Tシャツなど
- 完走賞: 完走メダル
気候
過去2年間の気温は以下の通りです。高山で検索していますので若干現地とは違いますので、参考程度です。
| 開催年 | 最高気温 | 最低気温 |
| 2024 | 23.9℃ | 12.3℃ |
| 2025 | 26.6℃ | 16.7℃ |

2025年はスタートから小雨〜曇り模様のため暖かく感じました。レース中も晴れ間がみえ15度以上あったため半袖でOKでした
参加賞


参加賞はめちゃくちゃ多いです。ウルトラマラソンでこれだけもらえるのはNorth ONTAKEだけじゃないかな?
完走率
完走率は50%以上と高くなっていますが、ウルトラマラソンの猛者とトレラン勢が多いため初心者はほぼゼロだと思ってください。


完走率は高いです。ただしウルトラは猛者の集まりです。
スタート会場
スタート会場はきこちゃんスタジアムです。スタート会場のトイレ、更衣室、荷物預け、整列ブロック、アクセス方法について解説します。

トイレ
トイレはきこちゃんスタジアムに併設されている公衆トイレでした。参加人数が少ないため簡易トイレの設置はなく常設トイレのみでした。
手荷物預け・更衣室

きこちゃんスタジアム内に手荷物預けと更衣室があります。導線もスムーズで荷物預けや更衣が混雑していませんでした。
手荷物預けはゼッケンNo.を袋に自分で書いて預けます。駐車場がすぐ横に併設されているため預けない選手が多いです。
ドロップバッグも同じ場所での受付です。
整列ブロック
参加人数が少ないため、ブロック指定はありません。スタート付近にスタートまでに集まればOKです。
アクセス
車:きこちゃんスタジアムに駐車場があります。
車以外の方:JR下呂駅周辺からシャトルバスが出ています。


車で来るのが一番便利だと思います!
フィニッシュ会場
フィニッシュ会場は、きこちゃんスタジアムです。フニッシュ後の流れ、着替え、帰りのアクセス方法について解説します。
ゴール後の流れ
- 計測タグ返却
- 完走メダル受け取り
- 荷物の受け取り
- 着替え(温泉へ)
DNFしているので、ゴール会場で見た限りの情報です。
完走後はメダルの受け取りのみです。多くの選手が着替えもせず、提携の温泉へ車を使って移動していました。
帰りもシャトルバスの運行があります。

ゴール後の着替え
きこちゃんスタジアム内に設置されている更衣室で着替えることができます。そのまま温泉へ行くランナーがとても多かったです。
コース&エイド情報


累積標高
70kmまでの累積標高は2,100m(Polar Pacerで測定)です。ウルトラマラソンの中では上級レベルの高低差です。

コース解説
本記事のコース解説はウルトラマラソンのものです。
(DNFしたため70kmまでの解説になります)
スタートすぐから登りはじめます。しかし8kmくらいまではすごく緩やかな登りのため普通に走ることができます。がんだて公園に向かう道に入ると急に斜度がキツくなります。しかし序盤のため歩くランナーはいませんでした。(ただしかなりキツイ)
がんだて公園の景色はライトアップにより絶景でした!

そこからひめしゃがの湯あたりまで戻り、そこから鈴蘭峠を通り御岳パノラマラインまでの約15kmは斜度10%の上り坂です。永遠に坂です。ここは頑張って登らないと第一関門に間に合いません。
御岳パノラマラインから大平展望台までは細かなアップダウンを繰り返しますが斜度はキツくないので走れる坂となります。展望台付近の景色は絶景なので景色を見ながら走ると気が紛れます。


30kmの第一関門を抜けると御嶽山登山口まではまた激坂です。走れる斜度の坂とかなりキツイ斜度の坂があるので歩きと走りを混ぜるといいです。特に登山口付近は激坂です。
御嶽濁河高地トレーニングセンターまで行くとトラックを1周走ることになります。ここまで登ったり下ったりばかりだったので急なフラットコースがキツく感じます。
ここが第二関門かつドロップバックの受け取りができます。
御嶽濁河高地トレーニングセンターを後にすると、再び上りでコース上の最高地点まで登っていきます。そこから下りに転じて54〜63kmまでずっと下ります。

63km地点の陸上競技場に到着すると、再びトラック1周が待っています。トラック1周すると再び来た道を7km登って戻ります。(70kmの関門まで登りです。)

56〜63kmの下りと63〜70kmの上りが同じ道なので、「あぁ、これを登って帰ってくるのか…」と思うとメンタル的にしんどかったです。
エイド情報

エイド食はお菓子が多めです。まれにお粥や甘酒、味噌汁が置いてあるエイドもありますが、欲しい人が来たらお湯を入れるため提供に少し時間がかかってました。
ウルトラを走るには少しエネルギー量が足りないエイド食のためご自身で用意することをおすすめします。


攻略法
姫路城マラソンを攻略するためのポイントは2つ。「坂対策」と「エネルギー補給」です。
- 坂対策
山岳ウルトラマラソンということで、坂しかありません。最初の30kmでD+1,200mあるので峠走などの練習を夏中にしておく必要があります。また下りも急なので下る練習も必須です。

8月から4回ほど25〜30km, D+1,000〜1,200mの練習をしたおかげで思ったより登ることができました。
- エネルギー補給
- エイド提供品があまりエネルギーになるものが多くないです。持参してしっかりとエネルギー補給をしましょう。累積標高が高いので他のウルトラマラソンより頻繁にエネルギー補給することをおすすめします。

ドロップバックが45.6km地点に置けるので後半戦分はドロップバックに入れて対策しましょう
いいところと悪いところ
参加してみてわかったみえNorth ONTAKE MARATHONのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- 提携温泉が無料
- 参加賞が豪華
- 熊対策がしっかりしてる
提携温泉が無料
ゼッケンを提示すれば濁河温泉市営露店風呂、御嶽濁河高地トレーニングセンター、巌立峡 ひめしゃがの湯が無料で入浴できます。ウルトラの方はひめしゃがの湯が会場からすぐです。フルは御嶽濁河高地トレーニングセンターでの入浴が必須です。

温泉が無料なのは嬉しい対応。ひめしゃがの湯まではシャトルバスも運行しています。
参加賞が豪華
地元企業などの協力体制がすごく提供品もウルトラマラソンの中でもトップクラスです。参加Tシャツのデザイン性も非常によくかなりお得感があります。

参加賞だけでかなり重たいです。帰りは覚悟して持って帰ってください
熊対策がしっかりしてる
熊が出るエリアで熊鈴の携行を推奨しています。ランナーは熊鈴を持っていますが運営側も定期的に爆竹を鳴らしたりと対策をしていました。特に最後尾ランナー付近にはスタッフがいるようにしてくれてました。
悪いところ
- 宿泊が少ない
- エイドにエネルギーになるものがない
- トイレが少ない
宿泊が少ない
宿泊するなら飛騨小坂か下呂しかありません。しかし飛騨小坂は宿泊できるところが少ないです。また下呂温泉は高級な旅館ばかりで1人参加だと泊まるのが厳しい印象です。

当日、名古屋から車で向かいしました。宿泊は今後の問題だと思います。
名古屋からシャトルバスがあれば…と思っています。
エイドにエネルギーになるものがない
エイドはお菓子ばかりで、炭水化物が少ないです。ドリンクの種類が豊富なのはGood。自分である程度用意しておかないとエネルギー切れになりそうです。
トイレが少ない
コース上、エイド以外にトイレの設置がほぼありません。長いと13kmくらいエイドがないのでトイレの計算をしながら走る必要があります。

私は途中からお腹が痛くなってトイレがない区間で苦しみました…
日本最強!?ウルトラマラソンNorthONTATAKE MARATHON
この記事では、North ONTAKE MARATHON2025 ULTRAの部の参加レビューをしていきました。コースは日本最強レベルで累積標高も3000mに迫る難コースですが、景色は最高で気持ちよく走れる大会です。FULLの部もありますので、山岳マラソンを体験したい方にはおすすめの大会です。


