梅雨入りしてすぐに開催される「飛騨高山ウルトラマラソン」
71km、100kmと2部門に分かれておりウルトラ初心者でも挑戦できる大会になっています。
この記事では、71kmの部に参加してきましたので会場の雰囲気やコース、エイドについてレビューしていきます。
飛騨高山ウルトラマラソン
概要
開催日:2023/6/11(日) 例年6月第2日曜日に開催されています。
スタート・ゴール:飛騨高山ビッグアリーナ
飛騨高山ビッグアリーナを発着とし、美女高原から丹生川町へ向かい市街地へ入っていくコースとなります。100kmの部は千光寺から高山西IC方面までぐるっと高山市を回るコースとなっています。
気候:気温は20℃以上
6月開催なので日中は20℃以上となり走るには暑いと感じます。また、梅雨入りしているため雨が降ることも多い大会です。
距離:71km、100km
制限時間:71km:11時間、100km:14時間(途中関門あり)
スタート・ゴール会場
スタート・ゴール会場の紹介します。
スタート・ゴールともに飛騨高山ビッグアリーナです。
※本大会はコロナ以降、受付がなくなりゼッケンなどは事前送付になっています。
スタート
トイレ
スタート会場の仮設トイレはスタート前の補給所と体育館内にあります。あまり多くはないので余裕をもってトイレを済ませましょう。
男性専用、女性専用もあるので混雑具合を見て使用しましょう。
仮設トイレ内にはゴミ箱がありませんでした。生理中の女性は要注意!公共トイレはゴミ箱があるので女性は選んで使用しましょう。
手荷物預け・更衣室
体育館内に手荷物預け、更衣室が準備されています。更衣室エリア、荷物預けエリアと分かれています。
更衣室はビニールで男女分けられていました。女性参加者が少ないため女性は面積が狭いですが、混雑することなく着替えができました。
手荷物預けは、参加距離とゼッケン番号の下一桁ごとにエリアが分かれていました。ゼッケンと一緒に荷物預けタグが1つ送られてきますので、タグをつけて預けてください。
荷物預けエリアは広く、大きめの荷物も預けられます。入口にスタッフさんがいるので安心して預けられます。(貴重品を預ける場合は注意!)
整列ブロック
スタート15~30分前より案内があります。順次スタート前に並んでください。ブロック分けもなく各自、自分のスタート時間にスタートしていく雰囲気でした。
ゴール会場
ゴール後の流れ
- 完走メダルの受け取り
- 計測タグの返却
- 給食を自由に食べる(スルーでもOK)
- 更衣、荷物の受け取り(預けた人のみ)
ゴール後は計測タグの返却が終われば自由です。フードトラックも出ている大きな広場のためゆっくるすることができます。ゴールエリアはかなり狭いため写真を撮る余裕がありません。オールスポーツに任せましょう。
ゴールエリアが狭いため、広場にゴールゲートと写真が撮れるように写真スポットが用意されてます。ゆっくりと撮影できるので、ゴールエリアを抜けてから写真撮影しましょう!
今回は雨だったので、すぐに更衣室へ向かってしまいましたが、晴れならフードトラックで食事を買って食事も楽しめます。
ゴール後の着替え
体育館をビニールシートで仕切って更衣室ができているので椅子などはありません。また、土足で入るためじかに座るのは抵抗があるかも。
雨天のレースは靴が濡れているため、床も濡れてます。着替えのために小さなビニールシートを持っていくと汚れず着替えができます。
71kmの参加かつ、上位1/4に入っていたためレース後の更衣室は空いていました。広々と荷物を広げて着替えをすることができました。
帰り方
高山駅もしくは駐車場へのシャトルバスは15分間隔で順次出発します。体育館で入り口の目の前がバス停になっていました。
コース&エイド情報
コース解説
本記事のコース解説は71kmの部のものです。走ってみた感じたコースの特徴や攻略法も紹介しています。
スタートから10km
高山市街地をめぐるコースとなっていて、朝早い「古い町並み」を通り、美女高原へ向かっていきます。ほぼフラットコースで走りやすいコースです。市街地であるため朝早いのにも関わらず応援がとても多いです。
スタート直後は市街地の道路は通行止めにしてあり、信号を気にせず走ることができます。
10kmまではほぼ平坦で走りやすい区間です。自分のペースで淡々と進みましょう!
美女高原
10kmを過ぎると徐々に坂が始まり美女高原へと入っていきます。このあたりから飛騨高山ウルトラマラソンの坂の連続が始まります。レベルの高い選手は走れるとおもいますが、一般ランナーはほぼ歩きになってきます。
上り坂は歩いて下りと平坦な道は走るというのを繰り返します。標高も徐々に上がっていき、標高1,010mまで上がります。
美女高原~岩滝公民館~丹生川支所
標高1,010m地点まで行くと下り坂になり一気に300mほど下っていきます。下りきったところで第2関門の岩滝公民館に到着します。
その後、アップダウンと繰り返し徐々に標高は下がってきます。
下りながら急激な坂は減っていきフラットに近い道に出ると急に栄えた町に出てきます。ここが57.2km(第3関門)の丹生川支所になります。
丹生川支所のエイドは大会一大きなエイドで飛騨牛などのスペシャルな給食が用意されています。100kmの人はこの先の千光寺に備えて、71kmは残り15kmを走りきるためにしっかり補給してください。
アップダウンが足にしっかりダメージを与えて辛いところですが、丹生川のエイドを目標に脚を進めましょう!
丹生川支所~ゴール
丹生川支所からゴールまではフラットコースです。60kmを超えると100kmと71kmの分かれ道が登場。100kmは千光寺へ、71kmは千光寺の坂を上らなくてもいいとほっとしながらゴールへ向かいます。このあたりから信号も増え立ち止まることが多くなっていきます。
100kmと分かれると一気にランナーの数も応援も減ります。
残り5kmまでくると千光寺を抜けた100kmのランナーと再び合流し、道が賑やかになります。71kmと合流できる100kmのランナーはかなり速いランナーたちです。71kmが歩いているのを横目にどんどん走って抜かされていきます。
100kmのランナーと合流すると、走り去っていく姿に刺激を受けて走り出せます。
ラスト1kmは緩やかな上り坂になりますが、徐々に会場の音が聞こえてきます。ビックアリーナ周辺には手書きのメッセージが並んでいて自然と脚が出ます。応援も多く元気が出るポイントです。
エイド情報
飛騨高山ウルトラマラソンでは約5kmごとにエイドがあり、お菓子、フルーツ、おにぎり、うどんなどさまざまな補給食が提供されます。特に有名なのは57km付近の丹生川の大エイドで提供される「飛騨牛の焼肉」と魅力的な給食もあります。
飛騨高山ウルトラマラソンはエイドが充実しすぎてて何を食べたらいいか迷うくらいでした!
エイドの方から「持っていきなー!」と言われてポケットがパンパンになってしまいました。
いいところと悪いところ
参加してみてわかった飛騨高山ウルトラマラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- エイドが充実
- 街の人が温かい
- 応援が多い
エイドが充実している
各エイドで予告されていた給食が売り切れることなく潤沢に用意されていました。麺類やおにぎり、飛騨牛の焼き肉やフルーツなど名産品が提供されていました。
以前出走した富士五湖ウルトラマラソンでは売り切れ続出でしたが、補給食を持ち歩かなくていいほど充実しています。
街の人が温かい・応援が多い
スタート時間が朝4時半~5時かつ雨にもかかわらず、街に出れば住民の方々が軒先で応援をしてくれていました。私設エイドを用意してくれている方もいて高山市全体で大会を盛り上げてくれていました。
街中には応援メッセージが掲げられていました。
悪いところ
- 起伏が大きい
- 獲得標高が高い
- トイレが少ない
- 梅雨
起伏が大きい・獲得標高が高い
獲得標高は100kmの部で2,000m越え、71kmでも1,200mと高低差が大きくいくつもの坂があるコースです。コース変更により起伏が増え難易度UP。
71kmは50km付近まで登ったり、下ったりの繰り返しです。さらに100kmは71kmと分かれてから2つの大きな坂を上っていきます。その中には、飛騨高山ウルトラマラソンの名物である「千光寺」の108段の階段も含まれています。
トイレが少ない
高山市街地のトイレはかなり多くあります。特にスタート直後10kmは市街地を走るため公衆トイレが多く存在します。10km以降の山へ入っていくとエイド併設のトイレしかありません。また、公共トイレはコースから大きく外れたところにあることが多いです。
梅雨
開催時期は6月第2週ということで、東海地方は梅雨入りしています。雨の可能性が非常に高い大会であり、湿度も高く、晴れの場合は気温も25度前後まで上昇します。
2023年大会はスタート前から雨でした。昼過ぎには小雨となりましたが、山の中では雨が強くカッパが手放せませんでした。気温も高く雨+暑さで非常に走りにくかったです。
難易度は高いけど充実感がある大会
飛騨高山ウルトラマラソンは、獲得標高2,000m越えの難易度の高い大会です。100kmの部は初心者やフルマラソンでサブ4できない方にはお勧めできません。しかし71kmは制限時間11時間とサブ5レベルのランナーでも完走できます。
住民の応援が多く町の人の暖かさを感じられる大会となっています。またエイドがとても豊富でエイドを楽しみに走ることができます。さらに難コースを完走できた時の達成感、充実感もしっかりと感じられ辛かった道のりも楽しい思い出になる大会です。