激坂で有名な奈良マラソン。マラソン大会で坂はちょっと…と思いがち(というか私も避けていました)ですが坂を含めて、走って奈良観光ができる魅力の多いマラソン大会です。
本記事では、2024年の大会に参加したレビューとともに、コースの特徴や攻略ポイントについて詳しく解説します。
奈良マラソン2024
大会概要
- 開催地: 奈良県奈良市・天理市
- 開催日程: 2024/12/8(日) 例年12月第2日曜日に開催
- 募集人数: フルマラソン 11,750人(ペアリレー500人),世界遺産10K 4,000人
- 制限時間: フルマラソン 6時間,世界遺産10K 85分
- 費用: フルマラソン¥13,000(参加賞なし¥12,500),世界遺産10K ¥3,500(参加賞なし¥3,000)
- エントリー: RUNNET(2024年度は6/22〜7/16)先着順
- スタート&ゴール: ロート奈良鴻ノ池パーク(奈良市鴻ノ池運動公園)
- 気候: 過去の気温は以下の通りです。近年の最高気温は10℃前後、最低気温は6〜12℃でレース中も比較的寒い気温です。
- 参加賞: Tシャツ(選択制)
- 完走賞: タオル、完走メダル
開催年 | 最高気温 | 最低気温 |
2021 | 17 ℃ | 12 ℃ |
2022 | 13.5 ℃ | 10 ℃ |
2023 | 18 ℃ | 9 ℃ |
2024年は前日から急に寒くなり、最低気温6.3℃、最高気温10.5℃までしか上がらず、風も比較的あったので寒く感じました。
スタート・ゴール会場
スタート・ゴール会場はロート奈良鴻ノ池パーク(奈良市鴻ノ池運動公園)です。
トイレ
トイレは会場各所に分散して設置されています。整列ブロックのエリアにも多く設置されていて女性専用もあります。
Expoエリアのトイレを使用しましたが朝はExpoエリアに人が少ないせいかすぐに入れました。
手荷物預け・更衣室
手荷物預けと更衣室は武道場とアリーナに男女分かれていました。更衣室は使用していないのでわかりませんが、荷物預けは預け袋に入れて自分でブロックごとの机に置いていくスタイルでした。スタッフが並べ直すこともないので置いた場所は必ず覚えておきましょう。
レース後は預け袋の番号とゼッケン番号を係員が照合しています。
整列ブロック
スタートブロックの閉鎖時刻はスタートの15分前です。もし間に合わなかった場合は最後尾の遅延ブロックからのスタートとなります。(ただしブロック閉鎖はあまり厳しくない様子)
ゴール後の流れ
- 完走タオル・メダル受け取り
- 計測タグ返却
- 給食受け取り(自由)
- 荷物の受け取り
完走賞はタオルとメダルです。
2024年は完走メダルが復活!完走者全員にもらえるようになりました。
タオルはポンチョになるようにスナップが付いていて機能的!
ゴール後の着替え
着替えは建物内でかなり広く快適に着替えることができます。ただ暖房がないので若干寒いです。
アクセス
近鉄奈良駅より1.6km(徒歩約20分)、JR奈良駅より2.4km(徒歩約30分)です。
大会当日朝は近鉄高の原駅とJR奈良駅より会場行臨時バスが出ています。
臨時バスは出ていますが、近鉄奈良駅からだと歩いて行ける距離です。
コース&エイド情報
コース解説
本記事のコース解説はフルマラソンのものです。
坂が多で有名な奈良マラソンですが、本当に登ってるか降っているかのどちらかです。
スタート直後から渋滞は少なくスムーズにスタートできます。またスタート直後は降り基調+唯一のほぼフラット区間でとても走りやすいです。8km付近まではフルマラソンの部のみなので走りやすいですが、8〜10kmすぎまで(奈良公園付近)は世界遺産10Kの部と合流しかなり混雑します。
10Kの部と別れると降り基調になり15km以降、天理へ向かって緩やかな坂が始まります。白川ダムの横が最も急な坂になっています。ここを超えるとまた降り基調へ変わります。
この天理に向かう大きな坂の下では忌野清志郎のコスプレをした方が全ランナーが通るまで応援してくれます。
天理市内に入ると緩やかにアップダウンを繰り返し天理大学へ向かいます。(ここの銀杏並木がキレイ!)
天理大学は圧巻の光景でもあります。奈良に来たー!というのが実感できるポイントの一つです。
天理大学で折り返すと往路でも通過した激坂に戻って行きます。後半に突入しているためかなりキツく感じます。後半になっても繰り返すアップダウンに脚の疲労はMaxになります。
奈良公園まで戻ってくると朝には大人しかった鹿が道路を横切ったりします。(奈良感)
鹿が通過するときは鹿優先でランナーはみなさん止まって通過を待っていました。
ゴールの運動公園前にはスタート直後に降った激坂が待ち構えています。そこを登りきればスタジアムが見えてくるのでグラウンドを100mほど走ったらゴールです。
エイド情報
奈良マラソンの給食は10.8kmから始まり約3〜6 km毎に提供されています。(給水は4.5km〜)
メインは上記の写真の3ヶ所です。一番美味しいのはぜんざいでした。ぜんざいエイドはゆっくりと食べられるように広いスペースが設けられていました。
柿もなかは口の中の水分を全部持ってかれるので走りながら食べる際は注意です。
柿の葉寿司は鯖なのでアレルギーや青臭さが苦手な人は注意!鯖が好きな方は是非食べてください。美味しくいただけました。
エイドは少なめ。特に前半は水分が奪われる柿もなかしかないのでエナジージェルは必須かも。私はお腹が空きました。
攻略法
みえ松阪マラソンを攻略するためのポイントは3つ。「寒さ対策」、「坂」です。
- 寒さ対策
- 奈良マラソンは比較的例年寒くなります。盆地という土地柄寒さは厳しくなります。走りはじめは身体が温まり暑いと感じることもありますが後半に失速するとかなり冷え身体が動かなくなることもあります。アームウォーマーや手袋、不安な方はウィンドシェルを持って走りましょう。
メリノウールの手袋、アームスリーブをつけて走りました。後半、ファンランに切り替えたあたりからお腹の冷えが気になりました。
寒さ対策は「寒い日でもベストパフォーマンス!ランニング時の防寒対策」で紹介しています。
- 坂
- 後半に急坂が連続するコース設定です。前半はなんとか走れる坂も折り返して距離が重ねると同じ坂でも走りにくくなります。レース前には坂にに慣れる練習をしましょう。若干失速しても下りで取り返せますので焦らず歩かないように着々と足を前に進めるようにしましょう。
いいところと悪いところ
参加してみてわかった奈良マラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- アクセスがしやすい
- 沿道の応援全力
- 奈良の見どころを網羅している
アクセスがしやすい
会場が近鉄奈良駅から徒歩圏内であり当日はJR奈良駅から臨時バスが出ている点でアクセスは比較的良好です。関西圏からは近鉄・JRとアクセスが良い点で関西圏のランナーの参加率が非常に高いです。また、奈良市内でホテルが取れない場合は、大阪難波付近でも当日朝の移動で十分時間が間に合います。
沿道の応援全力
市民の応援が少ないところはボランティアの学生さんが全力で応援してくれます。
市民の方も応援できるエリアでは全力で応援してくれています。復路の奈良公園の観光客もみなさん応援してくれます。
奈良の見どころを網羅している
平城京・朱雀門、奈良公園、天理市内の建物と奈良っぽさを感じられる景観を走りながら見ることができます。
悪いところ
- ホテル代が高い
ホテル代が高い
奈良は海外からの観光客が多いためインバウンドでホテルの値段が全体的に高騰しているようです。駅付近は10,000円以上になることを覚悟しましょう。
回避策としては大阪・難波駅付近がおすすめです。当日朝に大阪から来ることも可能です。
奈良観光ができる奈良マラソン
激坂の連続の奈良マラソン。実際に出走してみて、坂も楽しめて走って奈良観光ができるいいマラソン大会だと感じました。知らなかった奈良の風景も楽しむことができました。また奈良マラソンの名物である鹿のコース侵入も見れて、他のマラソン大会では体験できないことが体験できます。
フラットなマラソン大会もいいですが、激坂を味わうのも一種の楽しみ。そんな奈良マラソンへの出走をしてみてはいかがでしょうか?
フルマラソンの持ち物リスト、おすすめのエナジージェル、おすすめのランニングシューズの紹介もしています。