みえ松阪マラソンは、美味しいエイドと魅せるコース設計が魅力の大会です。本記事では、2024年の大会に参加したレビューとともに、コースの特徴や攻略ポイントについて詳しく解説します。関西圏と東海圏からアクセスしやすく、同日開催の大会の少ないみえ松阪マラソンの魅力をお伝えします。
みえ松阪マラソン2024
大会概要
- 開催地: 三重県松阪市
- 開催日程: 2024/12/15(日) 例年12月第3日曜日に開催
- 募集人数: フルマラソン 9,000人, ファンラン 1,500人
- 制限時間: フルマラソン 7時間, ファンラン 50分,
- 費用: フルマラソン¥12,900（参加賞なし¥12,400），ファンラン ¥4,000
- エントリー: RUNNET（2024年度は6/10〜8/20）
- スタート:クラギ文化ホール前
- ゴール: 松阪市総合運動公園
- 気候: 過去の気温は以下の通りです。（津市で検索）近年の最高気温は10℃前後、最低気温は2〜5℃と朝はかなり寒いです。また風がかなり強く風速5m/s程度は覚悟したほうがいいです。
- 参加賞: Tシャツ
- 完走賞: タオル、完走メダル
| 開催年 | 最高気温 | 最低気温 |
| 2022 | 8.8 ℃ | 2.5 ℃ |
| 2023 | 11.4 ℃ | 5.7 ℃ |
2024年は最高気温は10℃を超えたものの最低気温は3℃とスタート前はかなり寒かったです。常に風速6m/s程度の強風が吹いていて体感温度は低かったです。
スタート会場
スタート会場はクラギ文化ホール前です。スタート会場のトイレ、更衣室、荷物預け、整列ブロック、アクセス方法について解説します。
トイレ
トイレは手荷物預けがあるエリアとスタートブロックにあります。設置数がそこまで多くないのでかなり並びます。スタートエリアには女性専用があるため、女性はスタートエリアまで行った方が早くできるかも。
手荷物預け・更衣室
手荷物預けはシャトルバス降車場から最も離れた位置にあります。場所が分かりづらくさらに道がかなり狭いため締め切り15分前からかなり渋滞します。寒いですが早めに荷物を預けることをおすすめします。手荷物預けの締め切りはスタート30分前です。
更衣室は用意がありません。必ずウェアに着替えてから来場しましょう。
整列ブロック
スタートブロックの閉鎖時刻はスタートの15分前です。もし間に合わなかった場合は最後尾の遅延ブロックからのスタートとなります。（ただしブロック閉鎖はあまり厳しくない様子）
アクセス
徒歩：松阪駅から25分
シャトルバス：松阪駅から20分
専用駐車場：シャトルバスで10〜25分
専用駐車券を1,000円で購入していました。最も遠い松阪港だったので7:15くらいに到着しても会場には8時前にしか到着しませんでした。
駐車券の有無はエントリー時に選択なので注意！
フィニッシュ会場
フィニッシュ会場は、松阪市総合運動公園です。フニッシュ後の流れ、着替え、帰りのアクセス方法について解説します。
ゴール後の流れ
- 完走タオル・メダル受け取り
- 計測タグ返却
- 参加賞受け取り
- 荷物の受け取り
- 着替え
完走賞はタオルとメダルです。
タオルもメダルもは毎回おしゃれなデザイン！バスタオルサイズで使い勝手もいいです。
ゴール後の着替え
外に設置されたテントと仮設の暖房付きの更衣室があります。暖房付きの更衣室は広さがあまりなく男性は常に満員だったみたいです。暖房付きの更衣室はかなり暖かくなっていて低体温症になる心配はなし！
4時間前後だと暖房付きの女子更衣室はギリギリストレスなく着替えられました。テントは風が吹き込んでくるのでかなり寒いです。
アクセス
松阪駅と各専用駐車場へはシャトルバスが出ています。シャトルバスでの移動のみです。
松阪駅行き：シャトルバスで約20分（11:00〜運行）
各専用駐車場行き：シャトルバスで約30〜40分（12:30〜運行）
コース＆エイド情報
コース解説
本記事のコース解説はフルマラソンのものです。
強風と坂で有名なみえ松阪マラソン。強風が吹くポイントと坂のポイントを中心に解説します。
高低表で見ると前半は若干の坂はありますが走っていると体感しないくらいの緩やかな坂です。12km以降のベルファームへの直線は強い向かい風が吹きます。（覚悟して！）ベルファームで折り返すと追い風になりかなり走りやすくなります。30kmすぎの工業団地までひらけている場所を走るため曲がるたびに強風の影響を受けやすくなります。
30km手前の坂では折り紙でできた椿の道があるので余裕があれば見てみてください。
30kmを超えるとトンネルが2つあります。1つ目は上り坂で短めのトンネルです。2つ目のトンネルはプロジェクションマッピングが入り口から出口まで施されています。下り基調なのでプロジェクションマッピングを見ながら走れるかと思います。
トンネルを抜けると櫛田川が一望できます。川沿いは基本下り貴重でかなり走りやすいです。河川敷は飽きやすいポイントですが、飽きさせないように地元小学生からのメッセージボードが掲示されています。
ゴール手前の42kmから急激な坂になっています。ゴールまで続く最後の坂です。ただしかなりキツい坂です。脚は限界ですが応援がかなり多いため頑張って走れるポイントです。最後の力を絞ってゴールしてください。
エイド情報
みえ松阪マラソンの給食は16.5kmから始まり約2〜6km毎に提供されています。（給水は5km〜）特に大きいのは16.5kmのベルファームのエイドです。松阪牛やスープ、おにぎりやお菓子など松阪の名産が一気に食べられます。
ベルファームではタイミング悪くスープと焼肉が売り切れでした。
松阪牛、鶏焼肉、松阪牛汁をはじめとしてお菓子やジュースなどいろいろな種類のエイド食が提供されています。
攻略法
みえ松阪マラソンを攻略するためのポイントは3つ。「寒さ対策」、「強風」、「坂」です。
- 寒さ対策
- 終始レース中、風が吹いています。走りはじめは身体が温まり暑いと感じることもありますが後半に失速するとかなり冷え身体が動かなくなることもあります。アームウォーマーや手袋、不安な方はウィンドシェルを持って走りましょう。
メリノウールの手袋、アームスリーブをつけて、腹巻きをして走りました。お腹の冷えがなくて快適でした。失速の可能性を考えてユニクロのポケッタブルパーカーを持って走りましたが必要なかったです。
- 強風
- 10km〜ベルファームの田園地帯では向かい風が例年吹きます。向かい風で若干失速しますが、ここで頑張りすぎてペースを保つために体力を使うと後半の失速を招きます。折り返せば追い風となりペースは自然と上がります。強風では力を使いすぎないように心がけましょう。
- 坂
- 後半に坂が連続するコース設定です。レース前には坂にに慣れる練習をしましょう。若干失速しても下りで取り返せますので焦らず歩かないように着々と足を前に進めるようにしましょう。
いいところと悪いところ
参加してみてわかったみえ松阪マラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- 給食が充実
- アクセスがしやすい
- ゴール後のおもてなしが充実
給食が充実
エイド情報でも記載したように、エイドの内容がかなり充実しています。エイド間隔が短い場所もあり、次から次へと給食が提供されます。すべて美味しいので、余裕があればエイドも楽しみましょう！
松阪牛や焼き鳥などお肉の提供が多いみえまつ。温かいものの提供もあり走って食べて楽しめる大会でした。
アクセスがしやすい
松阪は名古屋からJRと近鉄の2線路で繋がっており、当日の移動も可能です。スタート会場は徒歩でも移動可能でシャトルバスも運行されているため移動には困りません。
当日朝は、近鉄で臨時特急も運行しているためアクセスの不安は少ないです。
ゴール後のおもてなしが充実
ゴール後にフニッシュ会場で使用できる500円分の金券がもらえます。キッチンカーが多く並んでおり、金券で食べらるものも多いです。足湯もありレース後の疲れた体を癒すことができます。（めちゃくちゃ寒いですが…）
フィニッシュエリアのキッチンカーは20台以上出ています。金券だけで食べられるものも多いのでぜひ食べてから帰りましょう！
悪いところ
- ホテルが少ない
- 強風＋寒い
ホテルが少ない
松阪市内のホテルの数は他の地方大会に比べ少なめです。伊勢市や津市、四日市市でも確保できない場合は名古屋駅周辺に宿泊することをおすすめします。
名古屋駅からは当日の朝に臨時特急が運行しています。
ホテルはかなり少なめ。名古屋駅周辺でも十分間に合います！
強風＋寒い
開催時期と地形の影響で松阪市は午前中から強風が吹き荒れます。田園地帯では風を遮るものがないため風の影響を受けやすいです。また後半になりペースが遅くなってくると寒さも感じます。防寒対策はしっかりとして行きましょう。
寒さ対策は「寒い日でもベストパフォーマンス！ランニング時の防寒対策」で紹介しています。
エイド充実でPBがよく出る みえ松阪マラソン
完走率とランナーの満足度が高いみえ松阪マラソン。実際に出走してみて、強風と寒さはかなり堪えましたがエイドの充実度や運営の良さをみても総合的にとてもいい大会でした。
またPBやシーズンベストが出るランナーも多いのも特徴。ぜひ一度、エントリーしてみてはいかがでしょうか？
フルマラソンの持ち物リスト、おすすめのエナジージェル、おすすめのランニングシューズの紹介もしています。
