黒部名水マラソン…5月末の過酷な気象条件、アップダウンのあるコース設定にもかかわらず例年、ランネットの大会ランキングでは上位の大会(ほぼTop3)
2022/5/22に開催された黒部名水マラソン2022 フルマラソンの部に初参加してきました。
結論から言いますと…
コースと気象条件は難しいけど、おもてなしが素晴らしく、エイド充実、景色も最高でまた走りたいし、おすすめしたい大会でした!
公式HPや参加案内ではわからない会場の雰囲気を紹介します。
黒部名水マラソン
概要
開催日:2022/5/22(日) 例年5月第3日曜日に開催されています。
今年度は2日間開催されました。(1日目:2.5km、5km 2日目:10km、フル)
スタート&ゴール:黒部市総合公園
黒部市総合公園を発着として、黒部市内から宇奈月で折り返し黒部川や壮大な富山湾の絶景が楽しめるコースと黒部の水を終始味わえる大会です。
気候:気温は20℃〜30℃(今大会は最高31℃)
例年、気温が高くなる傾向。気象庁の発表では22℃程度でしたが、コース上で測定していた温度計では30℃を超えています。ただ、湿度は低めで風があるので走りやすい。熱中症になりやすい気候の中で開催される大会です。
制限時間:6時間(途中関門あり)
一般的なマラソン大会と同じ制限時間です。
スタート&ゴール会場
スタート&ゴール会場の黒部市総合公園の雰囲気を紹介します。
ランナー受付
2022年大会は新型コロナウイルス感染防止の観点より、ゼッケン、計測チップ、参加賞は事前に送付されました。
例年は大会前日と当日に大会会場の『黒部市総合公園』で行われています。
今大会では、レース当日に健康チャックと抗原検査の結果提出がありました。(抗原検査キットも事前発送されてきました)
抗原検査は2022年大会のみだったみたいです(2024.5.23更新)
トイレ&更衣室
スタート会場の仮設トイレは100基以上。女性用も用意されている大会は少ないので、女性はほぼ待ちなしでトイレの利用が可能。(女性としてはありがたい!)
洋式トイレも数基用意されていました。男女兼用は長蛇の列でした。
更衣室は公園内の黒部市総合体育センター内に用意されていました。かなり広いので伸び伸びと準備&着替えが可能です。
トイレの待ち時間なしと広い更衣室の提供はとてもありがたかったです。
男性参加者が多いので、男性更衣室はこみあっていましたが女性は広々としていました。
手荷物預け
手荷物預けは貴重品のみです。(100円)
貴重品預けはかなり並ぶので、早めの会場入り後すぐに預けるほうが良さそうです。
更衣室と体育センター内に置きっぱなしという形をとっているみたいです。
私は貴重品預けの列を見て諦めました。日本人の国民性を信じて女子更衣室内に置いた大きな荷物の中に入れて保管しました(真似しないでください)
一応、盗難には合いませんでしたが係員は更衣室内にいないので注意!
整列ブロック
スタート15分前までの整列となっていますが、大きな規制もなく直前まで指定されたブロックへの整列が可能でした。
スタート地点は日陰はありません。気候がいいので暑さも感じます。
スタート直前にはボランティアの方がごみの回収をしているので、整列中に飲むペットボトルやエナジージェルなども捨てることができます。もし捨てられなくても2kmからエイドがあるので、エイドまで持って走っても大きな障害にはならないかと思います。
ゴール後の流れ
- コップをもらって水分摂取(黒部の水が放水されています)
- 完走賞受け取り(袋に入っていました)
- 塩タブレットが欲しい人はどうぞ
- 計測チップの回収(ボランティアさんが取ってくれました)
- Free time
ゴール後は紙コップが配布されます。その先には…黒部の水が湧いているのでそこで好きなだけ給水!浴びれるようにもなっているので、頭から浴びている人も‼︎
気がすむまで飲んで下さい!状態でした。(さすが水の街)
水分摂取ができたら、完走賞と塩タブレットを好きなだけgetしましょう。完走賞は袋にまとめられていました。バラバラに受け取りをする大会が多い中、ひとまとめにしてくれていたのは、疲れたランナーには嬉しい気遣い。
最後に忘れてはいけないのが計測チップの回収!靴につけるタイプの計測チップです。ボランティアの方が素早く切ってくれました。(これも他の大会にはない気遣い)
ゴールエリアを抜けたらフリーです。芝生エリアで写真撮影や休憩、更衣など自由な時間を過ごしてください。
ランナーは名水鍋とます寿司の引換券が事前に配布されているので引き換えるのもOK!(美味しいので内臓が受け付けるなら必ず食べてね!)
コース&エイド情報
コース解説
10kmまではフラットコースで黒部市の街中を走ります。一部の家庭が好意でシャワーを設置してくれているので身体を冷やすことができます。
黒部市街を抜けると13〜23kmはずっと上り基調です。約10kmで120m近く標高が上がります。ほぼ登っている感じはありませんが一部勾配がきついところがあります。
23km地点の宇奈月で折り返すと、黒部川を右手に黒部市街へ戻るために下り基調。ただし下っている感じは一切感じない。
黒部川河口付近まで下ってくると、36〜40kmまでは富山湾の絶景が見える堤防沿いを走ります。
40〜ゴールまでは市街に入っていき黒部市総合公園まで街中を駆け巡ります。
エイド情報
エイドはスタートから2.3km地点から約2km毎に給水所が設けられています。
全ての給水所に黒部の名水が用意されており、冷たい美味しい水が提供れています。
給水所の半分にスポーツドリンク(アクエリアス)も用意されていて熱中症対策に余念がありません。
約10箇所で内容豊富な給食の提供があります。
- お菓子(ハッピータンなど)
- フルーツ(今大会はいちご)
- 手作り梅干し
- 塩トマト
- 押し寿司
- 塩ソフト(36.5km地点)
後半のエイドでは一部コールドスプレーの設置もありました。(暑くなった体をリフレッシュさえられます)
いいところと悪いところ
実際に出走してよかったところと悪かったところを紹介します。出走検討の参考にしてくださいね。
いいところ
- 水が美味しい&浴び放題
- 運営が素晴らしい
- 街中で応援がある
- エイドが充実している
- ゴール後の名水鍋とます寿司の提供←美味しい!
- 会場に物販や飲食が豊富に出店されている
- 参加賞と完走賞のTシャツ、タオルがおしゃれ
レース中はもちろんのことレース前後も運営が素晴らしい大会です。
熱中症予防のシャワーや豊富な水、完走後の食事提供など至れり尽くせりの大会です。
エイドの充実度は全国でもNo.1なのではないでしょうか?
完走賞のタオルと参加賞のTシャツがシンプルで色合いも良くて個人的のはお気に入り♡
悪いところ
- とにかく暑い!熱中症への不安と脚つり
- 交通の便が不便(特に帰り)
- 上って下るコースのためPBが狙いづらい
- 貴重品以外の荷物預けがないため盗難の危険はある
マラソンを走るには気温が高めです。さらにコースも120mの高低差があり初心者には難しいコース設定です。
交通の便は、行きは富山駅からシャトルバス(有料)が出ていますが、帰りは近隣の駅までしか出ていません。最寄駅の黒部駅や電鉄黒部駅の電車の発着間隔は30分以上です。車両数も3両程度で乗車漏れが生じることも…
北陸新幹線沿いに住んでいる方は、交通費が高くなりますが宇奈月温泉駅までのバスが出ているので、そちらをお勧めします。
荷物預けは不安が残るところ…逆に言えば日本だからこそこのシステムてもなんとかなっているのかなと。応援に来ている同行者がいれば、預かってもらうと安心かも。
黒部名水マラソンはおすすめ大会!
黒部名水マラソンは、コース情報や気象条件を見ると厳しい大会と思われがちですが、実際に走ってみるとそんなことは気になりません。ボランティアや黒部市民の方のおもてなしの心、エイドの充実度や景色がとても素晴らしい大会です。
控えめに言って最高の大会です!!
もし気になった方は来年参加してみてはいかがでしょう?