雨の日のマラソン大会への準備ってどうしたらいいの?と思ったことはありませんか?どんな天候でもマラソンを楽しみたいランナーにとって、雨の日のランニングは特別なチャレンジです。しかし、適切なアイテムを揃えれば、不快な思いをせずに快適に走ることができます。この記事では、雨天時のマラソンを快適にするための必須アイテムを7つご紹介します。これらのアイテムを活用することで、雨の日も自信を持って走り続けることができるでしょう。
私自身、フルマラソンで4回、ウルトラマラソンで1回、雨に降られています。その時行った対策と他のランナーに勧めてもらった方法を紹介します。
おすすめ雨対策
この記事ではマラソン大会での雨対策を7つ紹介します。全てやらなければならないわけではなく、自身のスタイルに合わせて選択して対策を行ってください。
カッパorビニール袋
雨の日には整列時や走行中にかっぱや画像のようなポンチョ(ビニール袋で作成可)をきて雨を少しでもしのぎましょう。
速い選手はスタート後に捨てると思いますが、サブ4以降の方は着たまま走るor脱いでも捨てないようにした方が無難です。必要ない時は腰に巻いたりウェアに挟んだりして持ったまま走るといいです。
特にポンチョは大きな荷物にもならならず、着たまま走っても体温が上がることもないため完走するまで身につけているか所持することをおすすめします。失速して体が冷えて走れなくなったということもあるので油断大敵です。
2024年の大阪マラソンでは大雨でポンチョを着て走りました。最後まで身につけていましたが、邪魔になることもなく走ることができました。
防水スプレー
ウェアと靴には全て防水スプレーをしておきましょう。(靴下も忘れずに!)防水スプレーは当日ではなく、前日までに2〜3回しっかりとスプレーしておきましょう。1回ごとにしっかりと乾かすのがコツです。
なるべくウェアは速乾性のものを着用し、全てに防水スプレーをかけてください。また、アンダーウェアの着用も考慮しましょう。雨で濡れたウェアが身体に張り付くと体温低下の原因になります。
飛行機を利用する場合は、遠征準備の時にやっておきましょう(飛行機にはスプレー持ち込み禁止です)
雨の名古屋ウィメンズの時は35kmまでは撥水していました!靴は37km地点で水溜りにはまって濡れましたがそれまでは雨の影響はゼロでした。
タイツやアームウォーマー
雨で皮膚が濡れないように…ということでタイツやアームウォーマーの着用をおすすめします。どちらも速乾性のものを選んでください。冬場はアームウォーマーではなく長袖のウェアを選んでも◯
もちろんタイツやアームウォーマーにもしっかりと防水スプレーをしてください。
練習で全く着用したことない方は違和感があるのであまりおすすめできないので事前に練習で着用しましょう。
帽子やサングラス
顔に雨が直接かかると目が開けにくくなり走りづらくなります。暑さ対策の帽子やサングラスは雨対策にもおすすめです。帽子には防水スプレーをして行ってください。
手袋
手が冷えるとかなり身体の冷えを感じてしまいます。対策としては手袋になりますが真夏の大会では抵抗感があると思います。
完走までに時間がかかる方は、ビニール手袋をポケットに忍ばせておいて、手先が冷えて辛い時に着用してください。
防水タイプのランニングシューズ
一部のメーカーでは防水シューズが販売されています。すでに持っていて履いて練習したことがある方はシューズの変更も視野に入れてください。
靴の中が濡れてしまうと、足の皮が剥けたり、豆ができたりして痛い思いを…ただし、大会前に慌てて買って当日いきなり着用することは避けてください。
ワセリン
ワセリンは既に衣服の擦れ防止用として使っている方も多いと思いますが雨対策にも使えます。
ワセリンは油でできているので、身体に塗れば撥水できますが同時に保温効果もあります。夏や秋口の大会では使用を避けた方がいいでしょう。
真冬の大会では確実に塗ってください。雨が降っていないくても保温対策としてお腹などの脂肪の多い部分に塗ると身体の冷えを感じにくくなります。
実際の対策
2023年6月に開催された飛騨高山ウルトラマラソンではスタート前の3時頃から正午あたりまで雨が常に降っていました。
実際にした対策はこちら↓
- カッパ
- 防水スプレー
- アームカバー
- 帽子
- タイツ
カッパ
スタート時は弱めの雨でしたが、ウルトラマラソンということもあり、先が見えずとりあえず着用して走り始めました。始まってすぐは暑くて脱ぎたくもなりましたが、どんどん雨が強くなってきたことと、山に入っていくコースでさらに雨が強くなり結果的に着用していてよかったです。
最終的には雨が止みかけていたのと天気予報でも雨雲が消えていたので、56kmのエイドでカッパを捨てました。56km(約7時間)体が冷えることもなく低体温にはなりませんでした。
カッパは脚運びを邪魔しないように、腰までの丈の子ども用を使用しました。
盲点だったのが、カッパについているフードに雨が貯まり、フードがどんどん重くなったことです。フードをカットするか、フードがついてないものを選ぶとストレスがないと思います。
防水スプレー
防水スプレーはウェア、靴下、シューズ、ザック、帽子に2本分振りかけました。
結果的に、雨が強く、山中で道路に川ができるくらい降っていたので20kmくらいで靴の中に浸水してきました。ウェアは汗もあり、雨でぬれたのか汗でぬれているのかわかりませんでした。
アームカバー
6月の大会でアームカバーを着用するのは暑すぎる可能性も考えましたが、雨に濡れて低体温になるリスクを回避するために着用しました。
結果、手先も冷えずに着用していてもストレスのない気温だったため正解でした。
帽子
帽子をしていたことで顔に雨もかかりませんでした。また頭から水が滴ることもなくストレスフリーでした。帽子のつばが大きい帽子を選ぶと雨をブロックしてくれます。
タイツ
タイツはユニクロのエアリズム スポーツタイツを使用しました。あまりタイツが好きではないのと雨対策のためだったので着圧タイツは選択しませんでした。
こちらも防水スプレーをしっかりしていたので30kmくらいまでは脚が濡れるような感触もなく快適に走れました。
雨を侮るな!
マラソンにおける雨対策について解説しました。自身の体質や予測されるタイムから対策グッズを選択して着用してください。
最低限、防水スプレーをしておくと安心です。
夏の雨でも何時間も雨に当たっていれば体温低下を起こします。体温はパフォーマンスに影響する因子でもあるので、侮らずしっかりと対策しましょう。