丹波篠山ABCマラソン2025に参加してきました。自然豊かな山あいの風景と、地元の方々のあたたかな応援に包まれながら走るこの大会は、毎年多くのランナーに愛されています。伝統ある大会らしい落ち着いた雰囲気と、アップダウンの効いたタフなコースが特徴。本記事では、実際に参加して感じた大会の魅力やコースのポイント、当日の様子をレビューをお届けします。
丹波篠山ABCマラソン

大会概要
- 開催地: 兵庫県丹波篠山市
- 開催日程: 2025/3/2(日)
- 募集人数: フルマラソン 8,000人
- 制限時間: フルマラソン 6時間30分
- 費用: フルマラソン¥10,000
- エントリー: RUNNET(2024年度は9/2〜2025/1/31)
- 受付: 事前発送のためなし(レイトエントリーのみ当日受付)
- スタート: 丹波篠山市役所東側
- ゴール: 篠山城跡三の丸広場
- 参加賞: Tシャツ
- 完走賞: 完走メダル
気候
過去の気温は以下の通りです。近年の最高気温は10℃前後、最低気温マイナスと朝はかなり寒いです。2025年は例年に比べ全国的に気温が高く丹波篠山市でも最低気温8.1℃、最高気温14.3℃かつ雨でかなり蒸し暑く感じられました。
開催年 | 最高気温 | 最低気温 |
2023 | 12.7 ℃ | -1.3 ℃ |
2024 | 9.9 ℃ | -4.9 ℃ |

朝の気温は低めになりがちです。2025年が特別だったと感じています。最高気温は10℃前後まで上がるので、スタート前の防寒対策だけすればOK。
参加賞
参加賞はTシャツのみです。2025年大会はアミノサウルスが協賛になりデザインが一新。とってもかっこいいTシャツになりました。

スタート・ゴール会場
会場は篠山城跡三の丸広場です。会場のトイレ、更衣室、荷物預け、整列ブロック、アクセス方法について解説します。

トイレ
トイレは会場に3ヶ所あります。また更衣室内にもトイレがあります。女性は大きな混雑は見られませんでした。簡易トイレもあまり多くないように感じました。
手荷物預け・更衣室
男性更衣室は丹波篠山市役所内とその前に設置されているテント、女性更衣室は田園交響ホール内あります。さらにバスが停車する丹波篠山市民センターにも男女更衣室が用意されています。(会場から徒歩5分程度)

女性更衣室は建物内のため暖房が効いていてとても暖かく着替えやすかったです。トイレ待ちも少なく快適でした。
手荷物預けは西堀側となっていてフードトラックの奥で距離があります。スタートの真反対のためA,Bブロックは早めに預けることをおすすめします。荷物預けは混雑します。手荷物預けは大会から配布される荷物預け袋に入れて預けます。大きさは25リットルのリュックが余裕で入るサイズでした。

整列ブロック
スタートブロックの閉鎖時刻はスタートの10分前です。もし間に合わなかった場合は最後尾の遅延ブロックからのスタートとなります。

スタート10分前に荷物を預け、さらに荷物預け場所と自分のブロックが遠く諦めて最後尾に並びました。
アクセス
マラソンバス:新大阪、三ノ宮、西宮北口、姫路、京都から当日の朝6:00ごろに出発のツアーがあります。料金:往復6,500円(予約制)
JR:JR福知山線 篠山口駅 駅と会場を繋ぐシャトルバスが出ています。(片道300円)
自家用車:遠方の駐車場のみシャトルバス運行(無料)


私は当日に名古屋からの参加だったので、京都からのマラソンバスを利用しました。一部の路線はスタートギリギリの到着だったようです。
ゴール後の流れ
- 完走メダル受け取り
- 計測タグ返却
- スポーツドリンク受け取り
- 荷物の受け取り
- 着替え
完走賞はメダルのみです。ゴール後にはアミノサウルスのスポーツドリンクがもらえました。



メダルは丹波焼のもの!焼き物メダルは珍しい!
コース&エイド情報

コース解説

本記事のコース解説はフルマラソンのものです。
全体的に、スライド区間を除いて道が広いため走りやすいのが特徴です。スタート直後は少し登って、10kmくらいまで降り基調です。序盤は街中を走るため応援が多いです。10km以降は23km付近まで登り基調となります。13kmでD+50mなのでほぼ登っている事は感じません。
22〜23kmの1kmで15m登る坂があり、そこだけめちゃくちゃ登ってる!と感じます。見た目でも前方のランナーが明らかに高いところにいるので急坂!となるでしょう。(急なのはここだけ)
その後はスライド区間に入り、若干の登り基調ですがほぼ感じる事はないでしょう。スライド区間の7kmはすれ違うランナーとエールが送れるのでテンションが上がる区間でもあります。(景色は永遠と田んぼ)
スライド区間が終わると篠山川沿いを走り徐々に街中へと向かっていきます。ゴールに近づくと街の活気が出てきて完走したランナーや街の人の応援が急増!ゴールまでの約7kmはずっと降りなのでかなり走りやすいと思います。
全体的に常に坂があるコースの割には緩やかな坂なので走りやすいです。フラットコースが苦手なランナーにはおすすめのコースです。景色はほぼ田んぼなのでコースの景色の変化を好むランナーには不向きです。
エイド情報

丹波篠山ABCマラソンの給食は20.3kmから始まり約4〜6km毎に提供されています。(給水は4.5km〜)最も大きいのは20.3kmのエイドで丹波篠山地区の銘菓やパンが振舞われています。



お菓子には数に限りがあり豆パンはサブ3.5付近までしかないそうです。私がGetできたのは3つだけでした。(サブ4.5ペース)
24kmと32kmのしし汁は野菜とお肉がたっぷり入っていました。個人的には32kmのしし汁がコクがあって美味しかったです。

攻略法
丹波篠山ABCマラソンを攻略するためのポイントは2つ。「坂対策」と「エネルギー補給」です。
- 坂対策
- 常に登ってるか降ってるかのコース設定です。ほぼフラット区間はないため、練習で坂に慣れておくとストレスを感じず走れると思います。
- 獲得標高は147m(ランニングウォッチで計測)なので坂といっても緩やかです。

一部急な登りはありますが、ずっと坂なので緩やかなところは気にならなくなります。
- エネルギー補給
- 丹波篠山ABCマラソンは、20kmまで給水のみでエイド食がありません。20kmまで何もエネルギー補給しないというのは後半のエネルギー切れにつながります。前半のエネルギー補給のためにエナジージェルを持っておくといいでしょう。
おすすめのエナジージェルは「【おすすめ】マラソンレース中に使えるエナジージェル」で紹介しています。紹介している中でもエネルギーが多く入っているものをおすすめします。
いいところと悪いところ
参加してみてわかったみえ丹波篠山ABCマラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- マラソンバスが多方面から出ている
- 当日受付ができる(ゼッケンの事前送付)
- スタート・ゴール会場に屋台あり
マラソンバスが多方面から出ている
事前予約ですが新大阪、三ノ宮、西宮北口、姫路、京都から当日朝に出発するマラソンバスのツアーがあります。ツアー費用は6,500円でした。どの出発地も6:00〜7:00集合で会場まで輸送してくれます。
帰りは14:00以降、バスが満員になってから順次出発です。

私は京都から乗りました。6500円はちょっと高いなーと思いましたが、マラソンバスのおかげで参加できた大会だと思います。所要時間は1時間半でした。
当日受付ができる(ゼッケンの事前送付)
基本的に通常エントリーをしていればゼッケンやパンフレット、参加Tシャツは事前送付です。2025年大会は追加エントリーがあったため、追加エントリー分の参加者は前日、当日に受付が可能でした。遠方でもマラソンバスに乗れれば当日の移動でも参加可能な大会です。
スタート・ゴール会場に屋台あり
スタート・ゴール会場はマラソン祭の会場にもなっておりフードトラックが10台前後出ています。マラソン後のお腹の空いたランナーの補給にもってこいです。
悪いところ
- 近隣ホテルが少ない
- 会場周辺の渋滞が激しい
ホテルが少ない
会場周辺はホテルや民宿の数が多くありません。他の大会に比べるとかなり少ないです。宿泊を考えている場合は早めに予約することをおすすめします。

ホテルが少ないため、参加者の多数は自家用車での来場が多かったです。
会場周辺の渋滞が激しい
2025年大会ではスタート前の会場周辺(特に丹波篠山口I.C)の渋滞が激しく到着がギリギリになってしまった参加者が多数でした。その渋滞の中に、マラソンバスも巻き込まれ荷物預け終了15分前に到着したバスもあったそうです。また当日受付組は参加Tシャツを貰い損ねて後日送付となった例もありました。
地元の温かい応援が嬉しい 丹波篠山ABCマラソン
丹波篠山ABCマラソンは東京マラソンと同日開催で影に隠れがち。しかし45年も続く老舗大会。老舗大会、地元密着型のマラソン大会のため地元の声援がとても暖かい大会です。都市型の華やかな大会もいいですが、老舗大会の安定した運営と応援は都市型大会では体感できない面白さがあります。自然いっぱいの丹波篠山マラソンに1度参加してみてはいかがでしょう?
フルマラソンの持ち物リスト、おすすめのエナジージェル、おすすめのランニングシューズの紹介もしています。