コロナ禍を経て5年ぶりの開催となった「鳥取マラソン2024」
鳥取砂丘をスタートとし、鳥取市内を駆け巡りヤマタスポーツパーク内の競技場をゴールとする42.195km。
今回、フルマラソンの部に参加してきましたので会場の雰囲気やコース、エイドについてレビューしていきます。
また実際、走ってみてわかった鳥取マラソンを攻略する方法も紹介していきます。
鳥取マラソン
概要
開催日:2024/3/17(日)
スタート:鳥取砂丘オアシス広場
ゴール:ヤマタスポーツパーク陸上競技場
気候:過去の天気は以下の通りです。過去3大会は曇り〜雨と天気は優れませんが最高気温は10℃を超えレース中は走りやすい気候です。
開催年 | 最高気温 | 最低気温 | 天気 |
2018 | 13.0 ℃ | -0.6 ℃ | 曇り時々晴れ |
2019 | 13.5 ℃ | 9.5 ℃ | 雨 |
2024 | 18.5 ℃ | 8.3 ℃ | 曇 |
2024年は曇り。多少晴れ間はありましたが、風は強く少し肌寒く感じることも。
距離:フルマラソン
制限時間:フルマラソン:6時間
ランナー受付
ランナー受付はありません。事前にゼッケン、計測チップ、預け袋、参加賞、パンフレットが送付されてきます。
鳥取マラソンではゼッケンや計測チップを忘れると再発行はないみたいです。忘れないように気をつけましょう。
スタート・ゴール会場
スタート地点(鳥取砂丘オアシス広場)
トイレ
スタート会場のトイレは男女別に簡易トイレが設置されています。
手荷物預け・更衣室
手荷物預けはスタートブロック横のトラックです。更衣室は広場内に男女別のテントが設置されていました。
またスタートエリアには水とスポーツドリンクが用意されており給水もで、テーピングサービスもやっていました。
シャトルバスから更衣室、荷物預け、アップゾーンがかなり近いところにあり導線がとても良かったです。
整列ブロック
スタート15分前にブロック閉鎖になります。アップエリアからすぐなので時間ギリギリでも大丈夫です。ブロック閉鎖後も整列はできたため特に厳しく規制するということはしていないようです。(遅延ブロックもありません)
ただ、スタートエリアの道が細いのでブロックにランナーが入りきっていませんでした。
ゴール会場
ゴール後の流れ
- 完走タオル・メダル・完走賞受け取り
- 計測チップ返却
- 荷物の受け取り
- 更衣or記録証発行(記録証がくじ引きになっています)
- PR・物産・販売ブース(ランナー無料食事やフードトラックあり)
完走賞は完走タオル・メダルです。
鳥取マラソンのタオルは大きめ。メダルは鳥取砂丘の砂を使用したメダルになっています。
ゴール後の着替え
男性更衣室は見れていませんが、女性更衣室は倉庫の中で最大20名くらいしか入れない場所でした。参加している女性ランナーが350名程度でしたのでギリギリ収容できるレベルでした。
更衣室は狭いためすぐに着替えて出ていきましょう!ゆっくりするならPR・物産物販エリアで!
アクセス
帰りは鳥取駅と駐車場がある鳥取県立中央病院へシャトルバスが随時運行しています。アクセスは行き帰りともにいいでしょう。
コース&エイド情報
コース解説
全体的に起伏の多いコースであり、フラット区間はほぼないコースです。
スタート〜15km
スタート直後に約1kmで40mアップの坂が登場します。アップダウンが激しい鳥取マラソンのコースの洗礼をいきなり受けることになります。その後は急激に下り、15kmまでじわじわと登っていくコースとなります。ここの坂は高低表でみる印象とは違い、あまり上りを感じません。ただし、じわじわと登っているので足への負担は気づかないうちに溜まっていきます。
スタート直後の坂にびっくり!しかも結構長い…ただし足はまだ元気なので登り切れます。
15km〜35km
15km〜ハーフ付近までは緩やかなアップダウンを繰り返します。高低表ほど坂は感じません。
ハーフ付近で高架を上りますが比較的緩やかで上りづらいわけではありませんでした。しかし、すでに21km走っているため、脚に疲労は溜まっているため歩く人は増えてきます。
高架を登るとすぐに下りとなりまた緩やかなアップダウンが35kmまで続きます。
河川敷や郊外を走るため応援は若干少なくなります。
35km〜ゴール
37kmに最後の大きな起伏があります。この距離で急激な登りはランナーのメンタルを削っていきます。ただし、走れないほどの坂ではありません。この大きな坂を攻略すればゴールまで一直線。というわけではなくゴールのヤマタスポーツパークの手前に坂が登場します。
このゴール前の坂をクリアするとゴールまでは下りになります。下り切ると競技場が見えてきます。
今回、サブ4.5付近で走っていましたが、37kmとゴール手前の坂は流石に歩く人ばかりでした。
エイド情報
鳥取マラソンは13km以降、6か所に給食が設けられています。豚汁やうどんやおにぎり、不二家のお菓子やらっきょう、梨が提供されています。
提供場所や提供数は事前に明らかになっていませんでしたが、前半に豚汁やうどんが提供されていてエイドが充実していました。
おにぎりに関しては全エイドで提供されていました。一部、梅おにぎりになっていました。
今回、サブ4.5前後の位置で走っていたため梨だけ出会えませんでした。前半のエイドがすごく豊富でした!ゴール後には豚汁とぜんざいが無料提供されていました。
攻略法
実際に鳥取マラソンを走ってみてわかったコースの攻略法はたった1つです。
坂対策
コース高低差を見てわかるように、全体的にアップダウンのコースとなています。最も急な坂はスタート直後の坂です。勢いで登ると心拍数が急激に上がり、下りになってもスピードが出せなくなります。
坂では歩幅を狭くしてピッチ数を保ちながらリズムよく走ると走りやすくなります。登りでは自然とアゴがあがりやすくなるため意識的に引いて走りましょう。
走り方を習得するには練習で「坂に慣れること」が必要です。練習コースに坂がある道を選んだり、坂ダッシュなどをして慣らしていきましょう。
元々、坂が苦手でしたが、累積標高3000m超の村岡ダブルフルウルトラランニング100kmを完走したおかげでフルマラソンの坂は全く気にならなくなりました。
いいところと悪いところ
参加してみてわかった鳥取マラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- エイドが充実
- 応援が意外と多い
- ゴール後の給食が充実
エイドが充実
全エイドでおにぎりの提供と豚汁やうどんとエイド食が豊富にあります。タイムを狙っていると食べにくいと思いますが、ファンランや完走が目標の場合、ゆっくりとエイドを味わうのもいいかと思います。
エイドが充実していて、どれも美味しいのでエイドの滞在時間が伸びてしまうかも。
応援が意外と多い
郊外になると応援が減りやすい地方大会ですが、近隣の住民が軒先から応援していくれるおかげで比較的応援が多いと感じました。
市街地や民家が多いところは途切れない応援がありました。また対向車線の車から応援してくる方もいて常に元気をもらえます。
ゴール後の給食が充実
ゴール後のPR・物産物販ブースではランナーのみに「すなば珈琲」が豚汁とぜんざいが配布しています。
また多くの屋台やキッチンカーが出ているのでマラソン後の空腹を満たすことができます。
悪いところ
- 交通規制が甘い
- 体調不良時の助けが少ない(AED隊やDoctorランナーがいない?)
交通規制が甘い
コース後半の交通規制が甘く、側道から車がコースを横切ってきます。車とランナーが接触しているところを見たランナーもいました。ランナー側も車に気をつけながら走行する必要があります。
体調不良時の助けが少ない(AED隊やDoctorランナーがいない?)
私が走っていたあたりにたまたまいなかっただけかもしれませんが、他大会よりドクターランナーがいなかったように見えます。大会要綱にも記載がないのでいない可能性があります。
また大型大会だとAED隊が自転車でコースを走っていますが、そういう類のものはありませんでした。場所によってはボランティアもいない道沿いもあったため急変があった時は少し怖いなという印象を受けました。
魅力がいっぱいの鳥取マラソン
この記事では、鳥取マラソンの概要、コース、エイド、攻略法の解説をしました。
コースの起伏の多さ、景色の移り変わりで飽きないコース。エイドの充実度も高く、ボランティアの方もとてもいい人が多く温かさを感じます。
鳥取マラソンはタイムは狙いづらいですが、楽しく42.195kmを走ることができる魅力が多い大会です。