秋の九州最大のマランソン大会「福岡マラソン」
福岡市の中心部天神から糸島市までを駆け抜ける42.195km
今回、フルマラソンの部に参加してきましたので会場の雰囲気やコース、エイドについてレビューしていきます。
また実際、走ってみてわかった福岡マラソンを攻略する方法も紹介していきます。
福岡マラソン
大会概要
- 開催地: 福岡県福岡市〜糸島市
- 開催日程: 2023/11/12(日) 例年11月第2日曜日に開催
- 参加人数: フルマラソン12,000人,ファンラン(5.2km)2,000人
- 制限時間: フルマラソン7時間,ファンラン1時間5分
- 費用: フルマラソン¥16,000,ファンラン¥4,100(高校生以上)
- エントリー: RUNNET (2024年度は4/22〜5/22)
- スタート&ゴール: スタート:天神(渡辺通り),ゴール:糸島市交流プラザ志摩館
- 気候: 過去の気温は以下の通りです。最高気温は20℃前後です。比較的走りやすい気候です。
開催年 | 最高気温 | 最低気温 |
2018 | 20. 6 ℃ | 11.4 ℃ |
2019 | 19.7 ℃ | 12.7 ℃ |
2022 | 23. 1 ℃ | 19.2 ℃ |
2023年は急に寒くなりスタート時は15℃前後ありましたが、小雨も降っており午後には12℃前後まで気温が下がりました。
スタート会場
スタート会場は天神(渡辺通り)で地下鉄空港線天神駅,地下鉄七隈線天神南駅,天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅からアクセス可能です。
トイレ
スタート会場のトイレは更衣室内と広場にあります。広場がかなり広いので余裕を持ってトイレを探すことをおすすめします。トイレの案内の看板は少なかったように思えます。(私は時間がなくて探せませんでした)
手荷物預け・更衣室
ブロックにより「警固公園通り」と「市役所通り」と手荷物預けの場所が違います。事前に参加案内と自分の出走ブロックを確認しておきましょう。更衣室もスタートブロックにより「福岡中央駐車場」と「アクロス福岡」と異なります。
私はDブロックで警固公園側でしたが、Dブロックまでのランナーの数が少ないためトイレも少なめの配置になっていました。
整列ブロック
スタート25分前にブロック閉鎖になります。閉鎖10分前くらいからスタッフから案内がありそれぞれのブロックに行くように促されます。(遅延ブロックはなし)
スタート15分前くらいからスタート地点への移動が開始されます。
ゴール会場
ゴール後の流れ
- 完走タオル・完走メダル受け取り
- スポーツドリンク・パン・バナナ受け取り
- 更衣、荷物の受け取り
- おもてなし広場へ(ランナー無料食事など)
完走賞は完走タオル・メダルです。
福岡マラソンの完走賞と参加賞のTシャツはおしゃれ!
ゴール後の着替え
着替えは建物内でかなり広く室温も適温に保たれており快適に着替えることができます。ゴミ箱は発見することができませんでしたので、各自持ち帰りだと思います。
女子更衣室は複数の部屋が開放れていてゆったりと着替えができました。またトイレに生理用品も用意されていました。
アクセス
ゴール地点から天神・博多へ戻る場合は、直通の有料シャトルバス(1,500円)か最寄駅(筑前前原駅)まで無料シャトルバスを使用し、JRで(25分程度)戻るかの2択です。
当日はノーマイカーデーのため自家用車は使用できませんので公共交通機関を利用しましょう。
コース&エイド情報
コース解説
本記事のコース解説はフルマラソンの部のものです。
全体的に起伏が多く、特に後半部分は大きいアップダウンが続くフルマラソンではタイムの狙いにくい難しいコース設定となっています。
スタート〜15km
スタートから15kmは主に市街地を走っていきます。天神をスタートして、福岡のランナーの聖地「大濠公園」を通過し糸島市へ向かっていきます。前半は市街地ということもあって大きなアップダウンはほぼなく走りやすいコースとなっています。
ただし市街地のため道幅が狭く、かなり走りづらくなっています。特にペーサーのあたりは大きな集団になり左右に広がっていますので抜かすのは至難の業です。
道幅が狭いため10kmくらいまでは渋滞が続きます。ペースアップは難しいかも…
15km〜25km
15km〜19kmは引き続きほぼ平坦な道を進みます。
20km手前から九州大学内の坂に突入していきます。約1kmで30m上がる緩く長い坂が続きます。ハーフ手前なので徐々に辛くなってくる場所ではありますが、九州大学の応援団が激励してくれているので力をもらって駆け上がりましょう。
15〜25kmは、九州大学以外はほぼフラットなので走りやすいです。ただし、郊外になってくるので景色は川や田畑の風景になってきます。
九州大学内の坂道が結構長いですが、応援がすごく力がもらえます。
25km〜ゴール
25km以降はほぼ海岸線を走ります。この海岸線が強風でかなり寒い区間です。一部、峠と書かれた坂道があります。約500mで20mUPする坂のため、レース後半ということで歩く人も多数です。
また前半に比べ坂が増えていき後半になるにつれアップダウンが激しくなってきます。
防寒具必須です!スタート地点では寒くなくても、この区間は汗もひいてきてペースも落ちやすい時間帯のため強風により冷える可能性大です。
エイド情報
福岡マラソンは15.8km以降6か所に給食が設けられています。地元の有名企業からのお菓子が提供されています。
提供数も事前に発表されていますが出走数より少なめの設定になっています。サブ5くらいまでは提供があると思いますが、数少ないものは早々に売り切れてしまうでしょう。
今回、サブ3.75付近で走りましたが、このタイム帯だとエイドで食べるランナーが少ないため全部残っていました。エイドを制覇するならサブ4〜4.5かな?
攻略法
実際に福岡マラソンを走ってみてわかったコースの攻略法は2つです。
坂対策
コース高低差を見てわかるように、後半になるにつれアップダウンが激しくなってきます。フラットなコースのフルマラソンに比べ奪われる体力や脚の疲労は大きくなります。
そのため後半にアップダウンの多い福岡マラソンでは「坂に慣れること」が必要です。練習コースに坂がある道を選んだり、坂ダッシュなどをして慣らしていきましょう。
元々、坂が苦手でしたが、累積標高3000m超の村岡ダブルフルウルトラランニング100kmを完走したおかげで福岡マラソンの坂は全く気にならなくなりました。
寒さ対策(強風)
コース中盤にある海岸線の強風による冷えは対策をした方がいいでしょう。特にサブ4以降で後半に失速をするランナーは寒さを感じるでしょう。
対策としては、「アームウォーマー」や「アンダーウェア」を着用することで回避できるでしょう。海岸線以外は気温によっては汗をかく季節なので着脱可能なものを用意しておきましょう。
おすすめのアンダーウェアは「【おすすめ】汗冷えを防ぐアンダーウェア」で紹介しています。
いいところと悪いところ
参加してみてわかった福岡マラソンのいいところと悪いところを解説します。
いいところ
- エイドが充実
- 応援が途切れない
- ゴール後のおもてなしが充実
エイドが充実
エイド情報でも記したように、福岡の有名なお菓子などがエイドで提供されます。甘味が多めですが、みかんやトマトやうどんなどもあり種類が豊富です。ほぼ給食が被ることもなくマイエイド違うためエイドを楽しむことができます。
応援が途切れない
市街地は応援が全く途切れません。郊外に出ても地元の方が軒先などで応援してくれています。さらにゴール地点から最も応援が少ない35kmまで応援バスが出ているため大会側からも応援のサポートがあります。
エイドのボランティアの方々も仕事をしながら大きな声と高いテンションで応援してくれのでエイドでも力をもらえます。
ゴール後のおもてなしが充実
ゴール後のおもてなし広場では、ランナー限定で無料で食事提供があります。写真は一例でありサブ4レベルだとどの無料提供もいただけると思います。
さらにおもてなし広場にあるお店にも一部、ランナーのみ無料提供の食べ物があったりとゴール後の空腹を満たすには十分すぎるくらい無料で食事が取れます。
また更衣室を出たところには足湯もあり、疲れた脚を癒すスポットも用意されています。
悪いところ
- 小さな起伏が多め
- 海岸線は強風かつ寒い
小さな起伏が多い
コース高低表から見てわかるようにコース後半の九州大学以降、坂が連続します。最大で30mの高さの坂を2つほどありますが、コースの至る所に細かい坂があります。
フルマラソンの中では、坂が多めのコース設定になっています。
坂多いなーと思って走っていました。特にキツいのは33km地点にある峠?です。さすがに歩いてる人多めでした!
海岸線は強風かつ寒い
海岸線に出ると海風がかなり強く、市街地では暑さを感じていた身体が急に冷えてきます。10km以降は海岸線に出る割合が増えてくるので、身体が冷えやすいランナーは防寒具を捨てないか、アームウォーマーのような防寒具を装着して走りましょう。
美味しく楽しく走れる福岡マラソン
スタート会場は天神駅前とアクセスは抜群によく、景色も市街地から海岸線へと変化していくのを楽しみながらエイドの種類も豊富で走りながら福岡の甘味を楽しむことができるマラソン大会です。フルマラソンは制限時間7時間とマラソン初心者でも完走しやすい時間設定になっています。
走り終わった後のおもてなしはマラソン大会の中ではピカイチ!そして福岡観光やグルメまで楽しめるおすすめの大会です。
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