金沢マラソンはシーズン初めの10月末に開催され、コースもほぼフラットで市民ランナーに大人気の大会です。抽選倍率も地方大会にしては2~3倍と高く出走権を得るのも大変な大会の1つです。
今回、久しぶりに当選したので、2022/10/30に開催された金沢マラソン2022に参加してきました。公式HPや参加案内ではわからない会場の雰囲気を紹介します。
金沢マラソン
概要
開催日:2022/10/30(日) 例年10月最終日曜日に開催されています。
スタート:金沢市広坂通り(しいのき迎賓館前)
ゴール:石川県西部緑地公園陸上競技場
金沢市広坂通り(しいのき迎賓館前)をスタートとして、金沢市内を駆け巡り石川県西部緑地公園陸上競技場をゴールとする陸連公認コースです。
気候:気温は10℃〜20℃前後
例年、気温は例年、最低が10度前後、最高が20度前後とスタート時は走りやすく、中盤は暑いと感じる気温です。雨が多い土地柄のため湿度は若干高く、レース中に雨が降ることも多いです。
制限時間:7時間(途中関門あり)
一般的なマラソン大会と同じ制限時間です。
受付・スタート・ゴール会場
受付・スタート・ゴール会場の紹介します。
ランナー受付
ランナー受付は金沢駅にある石川県立音楽堂交流ホールで金曜日と土曜日の2日間行われます。
今大会では、健康チェック表と陰性証明書もしくはワクチン接種証明書(3回以上)の提出がありました。
受付では、ゼッケン・パンフレット・参加Tシャツ・参加賞のタオルがもらえました。タオルは完走賞でしたが、2022年からタオルも参加賞になったようです。
受付会場ではマラソンExpoも開催されており、協賛企業の展示やエナジージェルなどのグッズ販売、アシックスブースでは最新モデルの試着なども行われていました。
コロナ前はエイドで出る予定の補給食の試食もありましたが今回はありませんでした。
地方大会にしてはExpoが盛り上がっていました。
スタート会場
更衣室とトイレ
スタート会場の仮設トイレは100基以上。女性用も用意されている大会は少ないですが、参加者が多くトイレの待ち時間は20分程度ありました。どのトイレも長蛇の列でした。
更衣室はコロナの関係でスタート地点には用意されていませんでした。
更衣室はコロナ前は用意されていました!
トイレは早めの時間に済ませるのがベストです!ブロック閉鎖時刻を超えると、最後尾スタートです。
手荷物預け
手荷物預けは専用の預け袋に入れて、指定トラックまで自分で運びます。締め切りはスタート30分前でした。
トラックの位置が公園の一番奥(整列ブロックから一番遠い)ので結構歩きます。
会場での準備とトラックに預ける時間を考慮して、会場到着時刻を決めましょう。
整列ブロック
スタート10分前までの整列となっていますが、大きな規制もなく直前まで指定されたブロックへの整列が可能でした。スタート地点は木陰になっている部分が多いですが、かなり広い範囲のスタートブロックなので場所によりけりです。
スタート直前にはボランティアの方がごみの回収をしているので、整列中に飲むペットボトルやエナジージェルなども捨てることができます。スタートブロックの横にもごみ箱は設置されています。
ゴール会場
ゴール後の流れ
- マスク配布
- 計測チップの回収(ボランティアの方が外してくれました)
- 完走賞の受け取り
- 預け荷物受け取り
- 着替え
ゴール後はゴールエリアから早急に退場するように声掛けされています。写真を撮りたいところですがかなり込み合いますので写真撮影は控えましょう。
まずマスク着用と計測チップの回収があります。ボランティアの方が素早く外してくれました。その後は完走賞を受け取り、預け荷物を受け取り更衣室で着替えという流れになっています。すべて一本道になっているので、取り忘れることもないです。
完走賞はおにぎり、バナナ、スポーツドリンク、とり野菜みそ(鍋のもと)、ゴーゴーカレー、メダルでした。いろいろもらえますが、ビニール袋も一緒にもらえます。
ゴール後の着替え
男女の更衣室は建物が違います。女性は荷物受け取りの会場の隅にひっそりとありました。広さはあまりないので、完走タイムが4時間半以降だとかなり混雑すると思います。サブ4付近ではスペースに余裕があり着替えやすかったです。
駅までの送迎
ゴール会場と金沢駅または片町まで無料シャトルバスが17:00まで運行しています。金沢駅とゴール会場は往復とも運行しているので、応援者も使用できます。
ある程度乗車したらピストンで発車していくので待ち時間も少なく乗ることができます。家用車やタクシーも利用できるようになっていますので会場で詳細は聞いてください。(めちゃくちゃ混みます!)
コース&エイド情報
コース解説
コース全体はほぼフラットでとても走りやすいコース設定です。
10〜12kmでコース唯一の上り坂があります。2kmで30mくらい上がる緩やかな登りですがレース序盤なので苦ではありません。
なぜか最高地点まであと600mが2回ありました笑
最高地点もコース上で教えてくれるので気持ちの切り替えはしやすかったです。
登りを抜けると普段は車でしか走れない幹線道路を市街地の20km地点まで一気に下っていくコースはとても気持ちよく走れます。
ハーフ地点あたりでスタート付近の中心部〜東山地区を抜けたら、北陸新幹線の高架をぬけ駅西地区に入ってきます。25〜33km付近までは田園地区のため景色は全て田んぼ!そして応援が少ない地域になってきます。
ここを抜けるまでがメンタル勝負という感じです。田園地区の最後には金沢カレーのエイドがあるのでそれを楽しみに走りましょう。
35km以降は駅西の新都心ゾーンに入り、コースもフラット、道幅も広くとても走りやすいゾーンに入ってきます。マラソンで1番辛い時間帯ですが、応援が多くなってきて頑張れるポイントです。
ゴールの石川県西部緑地公園陸上競技場に近づくとゴール地点の音が聞こえてきます。応援もさらに盛り上がってくるので最後の力を絞って、競技場のトラックを激走してください。
金沢マラソンの攻略法は「金沢マラソンを攻略するためのコツ5選」で解説しています。
エイド情報
エイドはスタートから5.7km地点から約3km毎に給水所が設けられています。給食は11.2km以降に3〜5kmごとに金沢名物が置かれています。和菓子、洋菓子、金沢カレー(コロナ前は8番ラーメンも!)が用意されています。
給水所の半分にスポーツドリンク(アクエリアス)やコーラ、爽健美茶が用意されていました。
約6箇所で内容豊富な給食の提供があります。
- 洋菓子、和菓子
- シリアル、せんべい(のどぐろビーバーなど)
- ベジスイーツ
- 金沢カレー
いいところと悪いところ
実際に過去3回、出走してよかったところと悪かったところを紹介します。出走検討の参考にしてください。
いいところ
- エイドが充実
- 運営が素晴らしい
- 街中で応援がある
- 走りやすいコース
- ペーサーの設定タイムが細かい
レース中はもちろんのことレース前後も運営が素晴らしい大会です。
走りやすいコースにペーサーの設定が3時間〜7時間、3〜5時間までは15分刻みになっています。15分、45分切りを狙っているランナーには嬉しいペーサー設定です。
30kmまで3時間45分のペーサーについて走りました。他の大会では設定されてないペースだったのでとても助かりました!(トイレのため離脱してしまいましたが…)
エイドは他の大会にないくらい充実!ただ、タイムが5時間以降だとエイドの売り切れが発生していたみたいです。(友人談)
悪いところ
- 参加者数に対してのトイレの数が少ない
- ゴール後に休憩・食事するところがない
スタート地点のトイレはかなり並びます。ブロックの締め切りも厳しめなので早めに済ませるのがいいと思います。コース上にも細かく用意されていましたが、コース前半はスタート前にトイレに行けなかった勢が並んでいました。
コースの後半部分のトイレは空いていて並ばず入れました。コース上の散れを使用する際にはマスクが配られ着用が強制でした。
ゴール後は、コロナ禍のせいだと思いますが休憩する場所がありません。以前は屋台も出ていて食事ができましたが今大会ではありませんでした。完走タイムが違う友人を待つ場合は、外の公園で待つしかなさそうです。
金沢マラソンは初心者にも経験者にもおすすめ!
金沢マラソンは開催時期も気候的にちょうど良く、コースの難易度が高くなく、制限時間も長く初心者におすすめの大会です。
シーズン1戦目は自己ベストが出にくいですが、金沢マラソンでは多くの人が自己ベストを更新しています。また完走率も高いため、初マラソンの方でも完走しやすくなっています。
42.195kmで金沢の人の優しさと風景とエイドで金沢グルメまで楽しめる!最高の大会です。
もし気になった方は来年参加してみてはいかがでしょうか?